スマートシティ取組事例
地域の文化芸術伝承を通じた地方創生の取り組み
これまでNTT東日本は、地域のお客さまとともに、農業や窯業、酒造などの分野でICTを活用した地域文化伝承の取り組みを行ってまいりました。
こうした活動の中、近年の災害や経年劣化による文化財の消失等のリスク、文化伝承の担い手不足に起因し、「有形無形を問わず地域の文化芸術を守りたい」という声をいただいております。
また、高精細な画像処理技術やAR/VR、3D、プロジェクションマッピング等テクノロジーの進展とともに、デジタルアーカイブの活用の幅が拡大していることから、「文化芸術を通じて地域の新たな魅力を伝え、地域活性化につなげたい」という期待の声もいただいております。
NTT東日本は、これらの社会的な要請にお応えするため、当社がつなぎ役を担い、時とともに失われつつある地域の文化芸術のデータを集積・発信していくことで、「地域と地域をつなぐ」「日本と世界をつなぐ」ことをめざしてまいります。
そのショーケースとして、日本の文化芸術の象徴である葛飾北斎「冨嶽三十六景」(山梨県立博物館所蔵)の作品等を題材とした体験型美術展を開催しました。高精細な画像処理技術を用いて作成された、山梨県立博物館所蔵の葛飾北斎「冨嶽三十六景」、フランス国立オルセー美術館所蔵作品のデジタル化されたデータを、当社通信ビルや高速ネットワークの「閉域網でセキュアな環境」・「低遅延」・「耐災害性」という特性を活かし配信しました。(2019年11月1日(金)~2020年2月28日(金))
※本美術展は、山梨県立博物館やフランス国立オルセー美術館から、世界で唯一絵画のマスターレプリカの公式認定を受けている株式会社アルステクネ・イノベーション/株式会社アルステクネと協力しています。
幅広い世代、また海外からの観光客も多く来訪いただき、教育、医療、交通機関、自治体、美術館・博物館等ビジネスユーザーも多く訪れました。将来的には場所を選ばないデジタル展示の特性を活かし、学校や病院、空港やオフィスなどさまざまな場所で日本の価値ある文化や芸術をより魅力的に発信してきます。